重要無形文化財『芭蕉布』保持者 人間国宝 平良敏子さん
初めてお目にかかりました
初印象は、「可愛い!」
99歳のこんなに小さい体で小さい手で
芭蕉の木を切り倒し
皮を剥ぎ、大釜で煮て
細い細い糸を績む
今では目はあまり見えないそう
手で触り、感覚で績んでいます
シワシワで、長年の作業で変形している小さな手は『魔法の手』
写真撮影しても手がぶれて写りません

平良敏子さんの白寿記念作品展は
世界遺産 国指定特別名勝「識名園」で 3月24日(日)まで開催しています
作品展は、かつて琉球王国時代、貴人をもてなした「御殿」(うどぅん)で行われています

作品は、白寿記念として
九十九作品
魂込めて作り上げた珠玉の作品ばかりです
琉球藍や車輪梅(テーチキ)、福木を使って糸を染め、絣柄は縞、格子柄などを表します
もっとも素晴らしいと感じたのは、うちの社長も私も一致!
細い細い芭蕉の糸を使って織った透き通るような着尺でした
細く上質な糸を作れる糸芭蕉が少なくなってきている事と
大変細やかでいつまでも続く果てしない作業を根気よく続ける事
その事を考えると
ため息が出て、気が遠くなるばかりです

平良敏子さんと記念の1枚