おばあちゃまのスマホには
お孫ちゃんの晴れ着姿の写真が大切に入っています
数年前に、七五三祝いの3歳のお孫ちゃん用に赤い被布をお求めにいらっしゃしました
おばあちゃまが、そのお母様にお誂えて頂いた「羽織」をお孫ちゃん用に仕立て直し
被布を着せて七五三参りをするために
その時の写真を見せて頂きました
スマホで大切に保管されています
その羽織の余り生地を使った、おばあちゃまの手作りの髪飾りを付けていてとっても可愛いです
今回は、そのお孫ちゃんのお姉ちゃんが7歳なので
7歳用の祝い着周りのご用意にご来店くださいました
妹ちゃんの着たこの写真の着物の揚げを下ろし、大きめにして
帯や、草履、帯揚げやしごきなど7歳の女の子の晴れ着周りをご準備します
着ているお洋服のセンスもとても素敵でとってもお洒落なおばあちゃま
ご自分で切ったり、縫ったりアレンジして
「昔は、着物は良いものを大切に使って、いろんな形に変化させながら最後まで使い切ったんですよ。
母の晴れ着は、最後には布団の顔(表面)になりました。とても綺麗な柄でした。」
とても楽しそうに話されてました
昔は(と言って良いでしょうか)
裕福な家庭でも、着物や物を長く大切に使うのが当たり前だったんですよね
大量生産、大量消費の世の中になって物を大切に使う事を忘れかけてきた近年、自然や資源が失われて来てやっと気づいた自然環境保全の大切さ、その意識「エコ」
着物を大切に大切に着て、子や孫へ繋いでいく
昔からごく自然に行われて来た「エコ」であり
変わらない愛情表現なんだな〜と思います
お孫ちゃんの成長がおばあちゃまの一番の楽しみですね
素敵なお話し聞かせて頂きありがとうございました
おばあちゃま、出番です!
2020.10.02