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芭蕉布九寸名古屋帯「手水の縁」 *鈴木芭蕉布工房 沖縄の染織 沖縄那覇着物

2022.11.28

芭蕉布九寸名古屋帯は、鈴木芭蕉布工房の手結い緯絣です

手積み芭蕉糸を、琉球藍とインド茜で染め、緯絣で表現しています

 

『手水』

組踊(くみおどり)の「手水の縁」(てみずのえん)からイメージしてデザインした柄とのこと

 

組踊とは、琉球王国時代の沖縄で玉城親方朝薫が創始した琉球の歌舞劇です

「手水の縁」は組踊の中で唯一の恋愛物語

村娘が手で水を汲み与えたことから恋が始まるストーリーです

 

芭蕉布の帯で

藍の絣で「囲む」というイメージ、インド茜の絣で「水」を表現しています

 

とても繊細ですね✨✨

 

 

 

*********鈴木芭蕉布工房・鈴木隆太 さん*********

沖縄県立芸術大学卒業後に

沖縄の芭蕉布を復興させた人間国宝・故平良敏子さんに師事し

大宜味村喜如嘉に移住

その後、宜野座村に移住し、鈴木芭蕉布工房を設立

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芭蕉布の原料となる「琉球糸芭蕉」の栽培から、収穫し

苧炊き(うーだき・灰汁で煮る)

苧引き(うーびき・繊維を取り出す)

苧積み(うーうみ・糸をつなぐ)などなどし

そして、芭蕉糸を天然染料で染め、それからやっと織り始めます

 

さらっと書きましたが、作業はもっとたくさんあり全部手作業です(゚o゚;;

それも鈴木さん一人で!

時間も手間もたくさん掛けて芭蕉布は制作されます

 

帯一本の製作に約3ヶ月かかるそうです

糸芭蕉の成熟に2〜3年かかるので

それも合わせるとすごい事になります!

 

『蝉の羽衣』と喩えられる芭蕉布

優しい風にそよぐほどとっても軽やかです(^^)