国の重要無形文化財 大宜味村『喜如嘉の芭蕉布』
『喜如嘉の芭蕉布 九寸名古屋帯』〜 緯方筋親子アケーズ〜
喜如嘉の芭蕉布保存会
<品質表示>手績み芭蕉糸100%
<製造法> 手結い、手織り
<染料>琉球藍、車輪梅、相思樹、福木、マンゴー、茜
親子アケーズは、沖縄方言で「親子とんぼ」 2匹が寄り添って飛ぶ様を絣模様で表しています
緯方筋(よこかたすじ)‥‥
緯糸に独特の模様を織り出す技法。芭蕉布の風合いがより豊かになり、緯糸の太さや密度によって様々な筋模様を楽しむことができます
写真で拡大すると、遷移を手で績んで糸にし、繋げている節が見えます
それもまた良い味わいに☺️
芭蕉布の製作は、まず糸芭蕉を植える事から始まります。
質の良い繊維を取るためには、手入れもしっかり行います。
3年掛かけて育てた原木を切り倒し、皮を剥ぎ
部位によって取れる糸の細さが違うため4種類に分けます。
上皮(うわーはー):最も外側の皮で、繊維が太く丈夫です。座布団、テーブルクロスなど
中苧(なーうー):上皮の内側位置し、帯やネクタイに。今回紹介の芭蕉布帯もこの部位から糸を作っています
中子(なーぐー):さらに内側の部分で、繊維が細く上質です。着物の生地として使われます.
煮沸、煮た後は乾かして、細く細く裂き、糸を績(う)む、また煮る
そして福木や車輪梅、琉球藍で糸を染める、そしてやっと織り、
その後はまた煮る、乾かす‥‥
20以上の工程という気が遠くなるほど果てしない時間と手間をかけ
南国沖縄、琉球最古の織物『芭蕉布』が出来上がります
希少で貴重で、とても美しい古代布、それが『芭蕉布』です
夏の帯として、大変涼しく着用できます
最近は、気温が上がっていることもあってか一年中締めておられる方もいます
だってこんなに素敵な帯ですから一年中締めたいですよね(^^)